院長ブログ
健康寿命を延ばしましょう! ロコモ予防
2019年11月25日
『健康寿命』とは、介護や人の助けを借りずに身の回りの支度、食事、入浴などふだんの日常生活動作が1人ででき、自立した健康的な期間のことをいいます。
厚生労働省の発表では、日本の健康寿命は、2016年に男性72.14歳、女性74.79歳でした。一方、平均寿命は、男性80.98歳、女性87.14歳となっています。『健康寿命』と平均寿命の間には、男性で約9年間、女性では約12年間の差があります。これは健康上の問題で日常生活が制限される期間が約9~12年間あることを意味しています。
生き生きと楽しい人生を送るには、心身共に健康であることが大切です。これからは、『ただ寿命を長く』ではなく『健康寿命』を意識していただきたいです。
平均寿命と健康寿命の差
※平均寿命:厚生労働省 2016年 国民生活基礎調査 健康寿命:厚生労働省 2016年 簡易生命表を基に作成
要支援、要介護になる原因の1位は転倒や骨折、関節の病気など運動器の障害です。『ロコモ』が進むと日常の生活が制限され、さらに悪化すると支援や介護が必要になります。
要支援・要介護になった原因
※運動器の障害:骨折転倒・関節疾患・脊髄損傷の合計 厚生労働省2016年国民生活基礎調査より改変
高血圧、糖尿病、高脂血などの生活習慣病も健康長寿の敵です。生活習慣病を予防するためにも食生活の注意のみでなく、適度な運動が大切です。
適度な運動は、心臓病、脳卒中、がん、足腰の痛みなど多くの病気のリスクを下げることがわかっています。足腰の痛みがあれば、整形外科を上手に利用して治療を受け、運動習慣を維持することが大切です。
当院では健康寿命延伸のため、できる限り積極的な治療を行います。『歳だから』とおっしゃらずに、ぜひご相談ください!