院長ブログ
関節リウマチの症状は気圧と関連する!
2020年02月22日
関節リウマチの症状は気圧と関連する!
リウマチ患者さまからは『天気の悪い日はリウマチも悪い』『リウマチの具合によって天気がわかる』なんて良く聞きます。
わかるような、わからないような。
京都大学からの研究報告で、関節リウマチの症状は気圧と関連するというユニークな発表があります。
リウマチ患者さまのデータと、気象庁の気象統計情報(気圧、気温、湿度)を解析したところ、リウマチ患者さまの関節の腫れや痛みの指標と、気象データのうちの『気圧』との間に、相関がある(気圧が低いほど、関節の腫れや痛みが悪化する)ことがわかりました。ちなみに『気温』との間には相関がないようです。
- リウマチの具合は、『3日前の気圧』ともっともよく相関する。
- 血液検査の炎症を表す数値との間には、相関しない。
リウマチの具合は天気と関係があるという感覚は、統計学的にも証明されたことになります。ただ、血液検査の数値とは相関はないので、リウマチの病気の進行を大きく左右することはなさそうです。
関節リウマチという病気がもっと解明されて、治療方法が進歩することを願っております。