院長ブログ
こむら返り
2017年07月31日
ふくらはぎや足の裏、ふとももの筋肉などが突然、強くけいれんして、痛みが出ることを「こむら返り」と言います。
こむら返りの多くは健康な人にも起こる一過性のものなので、心配のないことがほとんどです。
こむら返りの予防には以下を心がけましょう。
● 運動の前後、就寝前はしっかりとストレッチ、マッサージを行う
● 運動中はこまめに水分補給(ミネラルや塩分が入ったものを)
● カルシウムやマグネシウムを取る(野菜や果物、海藻類、牛乳、小魚など)
日常生活に支障が出るくらい痛みが強く回数が多い場合は、ご相談ください。
体内の電解質異常(低マグネシウム、低カリウム、低カルシウムなど)と関係があると考えられ、
甲状腺、糖尿病、肝臓病、腎臓病が原因の場合もあります。
ホットパック、消炎鎮痛薬の貼り薬、塗り薬などを使って、筋肉のけいれんを予防していきます。
それでも症状が取れない場合には、筋弛緩薬を用いることもあります。
漢方の『芍薬甘草湯』には筋肉の緊張をゆるめて、けいれんそのものやけいれんで起こる痛みを
抑える作用があることが分かっています。
飲むと比較的早くに効果が出るため、足がつりやすい人は外出時に持ち歩いたり、
まくら元に置いたりしておくとよいかもしれません。
『甘草』という生薬には脱力感やむくみなどの副作用もありますので、ご相談ください。